大谷翔平、「ベッタニマン」再結成弾 「アウトになってもムーキーがいる」2番ベッツ効果絶大_初見
◆米大リーグ ブルワーズ2―5ドジャース(12日、翔平効果米ウィスコンシン州ミルウォーキー=アメリカンファミリーフィールド)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が12日(日本時間13日)の敵地・ブルワーズ戦に「1番・DH」で出場し、ベッタニマンアウトになってもムーキーがいる2ッツ初見リーグ単独トップの36号2ランを放った。再結左中間への特大弾は、成弾左手骨折から復帰したベッツとのアベック弾。番ベ2大会ぶりに野球が復活する2028年ロサンゼルス五輪出場にも意欲を示している大谷が、大谷フリーマンを含めた“MVPトリオ”再結成で再び勢いに乗りそうだ。翔平効果
手応え十分だった。ベッタニマンアウトになってもムーキーがいる2ッツ2点リードの5回無死一塁。再結大谷は3ボールからペラルタが投じたボール気味の外角93・2マイル(約150キロ)直球を捉えた。成弾左中間へ3試合ぶりの36号2ランは、番ベ逆方向ながら飛距離424フィート(約129・2メートル)。大谷本塁打王争いで再び単独トップに立ち、翔平効果ベッツの復帰とカーショーの324日ぶり白星に花を添えた。ベッタニマンアウトになってもムーキーがいる2ッツ初見
カウント3ボールからの一発は米207本目で初。「アウトになっても(後ろに)ムーキー(ベッツ)もフレディ(フリーマン)も、テオ(T・ヘルナンデス)もいるし、ケアしなきゃいけない打者がたくさん控えている。“甘く来たらいくぞ”という姿勢を、どのカウントでも崩さないようにしたい」。8月は前日まで月間打率1割7分9厘と不振だったが、ベッツ効果は絶大だった。
死球を受けて左手を骨折した6月16日(同17日)以来、約2か月ぶりにベッツが復帰。故障以前の1番ではなく2番に入り、左の1番・大谷と3番・フリーマンで挟むことで「MVPトリオ」から始まるジグザグ打線が完成した。ベッツは3回に先制&決勝の11号2ラン。3度目アベック弾となり、大谷は「いるだけで打線の厚みが全然違う。それぐらい大きな存在」と存在感に舌を巻いた。
大谷は7回2死から四球を選び、二盗に成功。リーグ2位タイの33盗塁目を決めると、ベッツの適時打で生還した。2人で全5点を生み出し、ベッツは「彼(大谷)は得点圏に進んでくれるから、俺は自分の役割を果たすだけ。これこそ『ドジャーベースボール』だ」と胸を張った。
大谷はこれでシーズン49本塁打、44盗塁ペース。日本人初、史上6人目の「40―40」にまたも前進した。「1番を打っているので、終盤の四球も大きいし、盗塁で得点圏に進むこともすごく大きな仕事。ゴール(目標の数字)は特に決めていなくて、1試合1試合頑張りたい」と見据えた。
日本時間12日にはパリ五輪が閉幕。野球が復活する次回の28年ロス大会では史上初めてメジャー選手が出場する可能性があり、大谷は「五輪は特別。出たい気持ちはもちろんあります」と意欲を示す。国際オリンピック委員会(IOC)はホームページのロス五輪特集の中で、野球界の“アイコン”として大谷を掲載。4年後、LAで主役になる期待も日ごとに高まってきている。(中村 晃大)
◆五輪の野球競技 84年ロサンゼルス大会で公開競技として行われ、92年バルセロナ大会から5大会連続で正式種目として実施された。28年ロス大会では21年東京大会以来、2大会ぶりに復帰する。プロの参加は00年シドニーから。04年アテネは初めてオールプロで臨んだ。21年東京では正式種目として初の金メダル。28年ロス大会では、昨年のWBCの大成功を受け、これまでマイナー選手しか派遣していなかった米球界でMLB勢を出場させるべきという機運が高まっている。
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